365燕三条 12月号
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文飯田剛之唐突だがものづくりと言ったら燕三条、そんな風に感じるのと同じように、時計と言ったらスイスと思う人も多いのではないだろうか。ちなみに、スイスはどこにあるかご存知だろうか。イタリア、フランス、ドイツに囲まれた小さな国だ。日本の九州と同じくらいの面積に人口は約850万人。神奈川や大阪よりも人口が少ない。そんな国に大小合わせれば500以上の時計ブランドがあるとも言われている。本当かどうか真偽は確かめていないが、スイス国民の3分の1は何かしら時計に関係する仕事をしているとも言われている。この国にとって時計とは国を挙げた産業であるのだ。それでは何故、スイスで時計産業が発展したのか?元はフランスで起きた宗教戦争が発端である。長い歴史の中で徐々に教会が力を付けていったカトリック(旧教)に対して聖書の教えの方が大事じゃないか?と異を唱えたのがプロテスタント(新教)であった。プロテスタントにもルター派やカルヴァン派などがあったのだが、多くの商工業者から支持を集めていたのがカルヴァンである。彼らはユグノーと呼ばれており、やがて宗教戦争にまで発展していった。1562年から始まったユグノー戦争と呼ばれるその戦争でカルヴァン派は弾圧され、フランスから追いやられることとなる。そして、カルヴァンの本拠地であるジュネーブに多くの支持者が移り住んでいった。もともとジュネーブは彫金やエナメル細工などの豪華で華美な宝飾なったのだ。だ?」と聞いたことがある。その時ショナル)とオリティーはもちろんのこと、それをいくようなモデルは作り手の想いや情持って作り続けているような時計だ。     I I  ・いう言葉が残っている産業がある。ここ三条の作業工具や燕の金属洋食器して、職人の技術と熱い情熱。それのではなかろうか。時計を通して自細工が盛んな町であった。そこに時計技術をもったユグノーの多くが移り住むようになり、宝飾と時計が融合した技術が生まれていくように私がその昔、初めてスイスに訪れた時に「スイス人にとって時計とは何の答えは「パッション(情熱)」だった。また、あるブランドの責任者はこう言った。「私達が大事にするのは2Pだ。PROFESSONAL(プロフェッPだ」と。プロとしての技術的なク造る上での情熱は欠かせないというのだ。どんなに技術的に優れていても、そこに作り手のパッションが無ければ本当の意味での良いものづくりはできないのではないだろうか。逆に言えば後世に語り継がれ、生き残って熱があって誕生したものであり、それを受け継ぐ人達もまた想いと情熱を日本には未だ職人気質、職人魂となどもそうだろう。歴史と伝統、そらに支えられて今日まで町を支える大きな産業として受け継がれてきた分達の生まれた土地の歴史にも思いを馳せてみるのもまた一興だろう。PASSON(パッション)の116価格及び商品仕様は予告なく変更する場合がございます。2018年11月18日現在 スリーク新潟 新潟市中央区古町通6番町959-2 TEL 025-210-2511OPEN 11:00-20:00 E-mail info@threec.jpみなさんの時計に関する質問を受け付けています。メール、FAX、郵送でご連絡下さい。送り先はP47をご覧ください。時計の世界を旅する。る今らしい手法だ。しかし、ブライトリングは全モデルを鍛造で作っている。鉄にはメタルフロー(鍛流線)というものがあるからだ。これは樹木の年輪のような金属にある筋目だが、鍛造ではこの筋目を残したまま成型され、より強度の高い素材となっていく。 こうして作られたブライトリングのケースは職人の手作業により磨き上げられた美しい仕上げとなる。ブライトリングは鏡のように光沢のある鏡面仕上げ(いわゆるポリッシング)を行っているが、鍛造で作るからこそ鏡面仕上げした際の映り込む姿に歪みがなく美しい物となるのだ。 中身だけでなく、こうした外装部分にも職人魂が垣間見えるのが時計である。西堀通り←白山神社古町通りJTB東堀通り時計専門店「スリーク新潟」店長。時計への造詣が深く、どんな時計も愛してやまない。三越NEXT21北越銀行郵便局↓萬代橋PRブライトリングクロノマット 44 ブラックローマン マザー オブ パール¥1,100,000(税抜)いい時計づくりについて深く考えていくと、そこに職人の魂があるかにたどり着く。 ブライトリングのステンレススチールは316Lという種類のもの。耐久性や耐腐食性、耐磁性を追求して考えられた結果である。現在のスイスブランドの多くは316Lを使っているが、ブライトリングが拘るのが冷間鍛造によるプレス作業だ。冷間と言っても素材を冷やすわけではなく、熱して叩く『熱間鍛造』に対しての用語であり、常温で行われる鍛造を指す。この技法で150~170トンの圧力で15回程度のスタンピングと、1,000℃という熱処理を行う。 鍛造は金型を作るコストが掛かるため、昨今では鍛造ではなくコンピューター制御のマシンで金属を削り出す『切削』で成型するブランドが多い。小ロットで様々な型のケースを造れるので多種多様なモデルに採用されてい名作、新作、傑作の魅力とは何か。筆者が愛を持って独自の目線で迫る。最新情報はWebでチェック!www.threec.jpスリーク検索ものづくりに欠かせない2つの“P”

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